出版物一覧

犬が来る病院 命に向き合う子どもたちが教えてくれたこと


日本で初めて小児病棟にセラピー犬の訪問を受け入れた聖路加国際病院を舞台にした写真絵本『わたしの病院、犬がくるの』(2009年)から7年。この本は、当時著者が出会った4人の忘れがたい子どもたちのその後を追ったノンフィクショです。亡くなった子どもたちは、短い人生の最後の日々をどう生きたのか。また、生き延びた子どもたちは、小児病棟での日々から何を得、どのようにいまを生きているのか。入院中であっても、子どもたちが豊かな時間を過ごし、困難を乗り越えていけるように、医師や看護師、保育士、教師、チャプレンなど多くのスタッフで支えるチーム医療とはどんなものか −−。命に向き合う人々の姿を伝えます。2017年全国読書感想文コンクール高校生部の課題図書。

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犬、そして猫が生きる力をくれた


保護された犬を刑務所で受刑者が介助犬に育てあげ、必要とする人のもとに届ける。アメリカで30年ほど前に始まったこの取り組みをルポした『犬が生きる力をくれた』(1999年)は大きな反響を呼び、日本初のプリズン・ドッグ・プログラムである島根あさひ社会復帰促進センターの盲導犬パピー育成プログラム誕生のきっかけともなりました。その後も取材を続けてきましたが、このたび文庫版にするにあたり、元受刑者のその後や新たに始まっている保護猫のケアのことなども加え、ほぼ全面的に書き下ろしました。

岩波現代文庫 2016年7月15日刊行 本体860円+税

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うちの犬が教えてくれた大切なこと


家族の一員である犬が年老いて、介護が必要になったとき、どうするか−−。犬の高齢化が進むとともに、人々は「老犬介護」という新たな現実に向き合わざるを得なくなっています。この本は老犬ホームの草分けである「老犬本舗」を舞台に、一頭一頭の犬たちに丁寧に寄り添うスタッフの日常と、愛犬の老いに向き合う飼い主の思いを7つの物語をとおして描きます。

東京書店2015年5月25日刊行 本体1200円+税

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〈刑務所〉で盲導犬を育てる


2009年から始まった日本初のプリズン・ドッグプログラム「盲導犬パピー育成プログラム」のルポ。立ち上げ前から7年以上かけて取材しました。さまざまな罪を抱えた受刑者たちが、盲導犬候補の子犬たちを育てるうちに、命の尊さにふれ、視覚障害者に思いを馳せ、少しずつ生き直しのきっかけをつかんでいく様子を綴ります。彼らを支える地域のボランティアとの交流や、そもそもどうして日本の刑務所でこのようなプログラムが実現したのかなど、背景や経緯もていねいに描いています。アメリカの刑務所や少年院での動物介在プログラムは知られていますが、これはまさに日本初の試み。ぜひ多くの人に知ってもらいたいと思います。

岩波ジュニア新書 2015年2月20日刊行 本体840円+税

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やさしさをください 傷ついた心を癒すアニマル・セラピー農場


「わすれな草」という名前のカリフォルニアの農場では、虐待を受けた子どもたちが、アニマル・シェルターに保護された動物たちの世話をします。
人に傷つけられた子どもは、なかなか人に心を開くことができません。でも、
自分たちと似た境遇の動物たちをケアするうちに、少しずつ癒され、他の命を慈しむ心が育まれていきます。動物たちはなぜ子どもたちの閉じた心の扉をすんなり開くことができるのか。どうして子どもたちはそんなに動物に引きつけられるのか。わすれな草農場の取り組みには、子どもたちの心を開くヒントがたくさん詰まっています。子ども向けですが、大人にもぜひ読んでもらいたい一冊です。

岩崎書店 2012年12月10日刊行 本体1,300円+税

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いつか帰りたい ぼくのふるさと 福島第一原発20キロ圏内から来たねこ


2012年1月、東京電力福島第一原子力発電所から4キロのところで保護されたオスのトラ猫キティがうちにやってきました。原発事故のために取り残され、何か月も一人で生き延びなければならなかったにもかかわらず、人間を信じる心を失っていない愛情深い猫でした。その後元の家族と再会できたことで、原発事故でふるさとを失った人びとの痛みや悲しみが一気に身近なものとなりました。そこで、キティという一匹の猫の視点から、原発事故によって福島の人々と動物たちに何が起こったのかを語る本を作ることにしたのです。出版以来、多くの読み聞かせの会で使われているとのこと。福島のことを忘れないために、ぜひ息長く語り継がれていくことを願っています。

小学館 2012年11月12日刊行 本体1,500円+税

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介助犬を育てる少女たち 荒れた心の扉を開くドッグ・プログラム


カリフォルニアの少女更生施設「シエラ・ユース・センター」には、1993年から続くユニークな教育プログラムがあります。非行をして収監されている少女たちが、障害のある人たちのために介助犬を育てているのです。10代の、それも非行少女たちに、そんなことができるのか、と思う人もいるでしょう。でも、犬のためなら、いやなことでもがまんできる。すぐには言うことを聞いてくれなくても、またやってみようと思える。やがて、訓練を続けているうちに、少しずつ自分が変わっていくことに気づく―。
さまざまな生きづらさを抱え、家にも学校にも居場所のなかった3人の少女たちが、犬とともに成長していく姿を追いました。

講談社 2012年6月13日刊行 本体1,300円+税

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はたらく地雷探知犬


2007年の夏、ボスニアで、私はフォックストロットとクッキーという2頭の子犬たちに出会いました。2頭は訓練を受けて地雷探知犬となり、カンボジアに旅立ちます。私も彼らのあとを追って、いまも400万個以上もの地雷が残されているというカンボジアへ。
そこでは、地雷探知犬とペアを組み、ともに地雷原を歩くハンドラーの女性たちや、自分たちの村を安全にするために働く地雷除去員など、戦争の傷跡を乗りこえようとするさまざまな人々に出会いました。
2007年から2011年にわたる4年間の取材をとおし、戦争とその後の復興について考えます。

講談社青い鳥文庫 2011年7月15日刊行 580円(税別)

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写真絵本「わたしの病院、犬がくるの


病気とたたかう子どもたちへの素敵な贈りもの、それはセラピー犬。懸命にいのちと向き合う子どもたちにとって、犬とのふれあいは、ひととき子どもに戻れる大切な時間です。日々の生活のなかで小さな喜びをたくさん見つけること。私たちの生を豊かにしてくれるのは、そんなささやかなことの積み重ねなのだということを、こどもたちは身をもって教えてくれました。聖路加国際病院小児病棟を舞台に、子どもたちと家族に深く寄り添って撮影した2年間の記録。

岩崎書店 2009年11月25日刊行 1,800円+税

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地雷のない世界へ はたらく地雷探知犬


地雷探知犬って、どんな犬か知っていますか?
世界中に埋まっている1億個ともいわれる地雷を、そ1鋭い嗅覚で探し出してくれる犬たちです。
ボスニアで生まれ、カンボジアの地雷原で活躍するようになるまでの犬の成長を、生まれたての子犬のときから2年かけて追いかけました。

講談社 2009年7月15日刊行  本体1600円+税

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