プロフィール

大塚 敦子 フォトジャーナリスト、ノンフィクション/写真絵本作家

上智大学文学部英文学科卒業。
1986年からフォトジャーナリズムの世界に入り、パレスチナ民衆蜂起、湾岸戦争などの国際紛争を取材。92年より欧米を舞台に、死と向きあう人びと、自然や動物との絆がもたらす癒しなどのテーマに取り組み、エイズとともに生きた女性の記録で、98年度「準太陽賞」を受賞。『いのちの贈りもの – 犬、猫、小鳥、そして夫へ』(岩波書店)にまとめる。
写真絵本『さよなら エルマおばあさん』(小学館)で、2001年講談社出版文化賞絵本賞、小学館児童出版文化賞受賞。
『平和の種をまく ボスニアの少女エミナ』(岩崎書店)が2008年青少年読書感想文コンクール小学校高学年の部の課題図書。
『犬が来る病院 命に向き合う子どもたちが教えてくれたこと』(角川書店)が2017年青少年読書感想文コンクール高校生の部の課題図書。

島根あさひ社会復帰促進センターの盲導犬パピー育成プログラムおよびホースプログラムアドバイザー。
法務省「少年院における動物(犬)介在活動等検討会」委員(平成24年-26年度、28年度)。

主な取材歴

1987年

フィリピン新人民軍

1988 – 1989年

パレスチナ民衆蜂起
中国・天安門事件
マレーシア・熱帯雨林破壊

1990 – 1991年

湾岸戦争とクルド難民

1992 – 2001年

アメリカに取材の舞台を移す
エイズとともに生きる人びとを取材

1996 – 1998年

ワシントン州女子刑務所での介助犬訓練プログラム

1997 – 1998年

高齢のガンの女性の最後の日々

1999年

ガン患者の男性と在宅ホスピス

2000 – 2002年

サンフランシスコ郡刑務所でのオーガニック園芸プログラム
フロリダのドルフィン・セラピー

2000年 – 現在

少年更生施設での介助犬訓練やオーガニック・ガーデン、
医療施設のヒーリング・ガーデン、医療の中のアートなど

2004年

心に傷を負った子どもたちの治療施設グリーン・チムニーズで、
アニマル・セラピーや園芸療法による取り組みを取材

2005年

平和構築をめざすボスニアのコミュニティ・ガーデン・プロジェクト

2006年

イギリスのコミュニティ・ガーデンとシティ・ファームの取り組みを取材中

2007年 – 2008年

ボスニアでの地雷探知犬訓練、アメリカにおけるリスクを抱えた少年たちへの早期介入の試み、日本の小児科病棟でのセラピー犬訪問活動など

2009年 – 2011年

カンボジアの地雷状況、アメリカの少年更生施設・児童養護施設などでの動物介在活動、ティーン・コートなどを取材中

2012年

アメリカで、虐待を受けた子どもたちが動植物のケアをとおして生命尊重を学ぶ農場、リスクを抱えた少年たちへの職業訓練をおこなうアニマル・シェルターなどを取材中

2013 – 2014年

アメリカのコミュニティ・ガーデンをとおした地域づくり、拘置所の園芸療法、日本の少年院で始まった保護犬の訓練プログラムなどを取材

2015年 –

アメリカ・ワシントン州の女子刑務所でおこなわれているプリズン・ドッグプログラム、Prison Pet Parnership (PPP)や、「刑務所に自然を」持ち込むことをめざすSustainability in Prisons Project (SPP)を取材

 

主な受賞歴

エイズとともに生きた女性の記録で、1998年に準太陽賞受賞。写真絵本「さよならエルマおばあさん」で2001年に講談社出版文化賞絵本賞、小学館児童出版文化賞、けんぶち絵本村ヒバガラス賞受賞。

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